FTP

LoopEdgeと同じネットワーク上のコンピューターに対して、FTP(File Transfer Protocol)を使ってCSVファイル形式でデータを転送できます。ファイルは、フラッシュドライブ経由で、ゲートウェイ上から利用できます。また、フラッシュドライブからファイルを読み取り、クラウドにデータ送信できます。

利用シーンとして想定されているのは、CSVファイルにデバイスのリストを
出力するシーンを想定しています。

LoopEdgeでユーザーを追加する

 

ファイルサーバーへの接続のために、ユーザーを追加します。ユーザー名を任意の名称で設定します。

パスワードが発行されます。パスワードは、後でリセットする事もできます。Closeで閉じます。

FTP Serviceを有効にする

 

FTP Service画面で、ServiceのStartボタンを押下してServiceを開始します。
トグルスイッチで、LoopEdge再起動時にサービスが自動的に開始されるように設定できます。

ユーザーはユーザーの横にあるトグルスイッチで有効/無効の設定ができます。

LDAP/AD Auth

LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)とAD(Active Directory)認証を使って
LoopEdgeに接続できます。

下記は設定項目の一覧です。

General authentication provider settings

一般的な認証プロバイダーの設定項目です。

  • Name
  • Type

LDAP bindings settings

LDAPサービスログイン用の設定項目です。

  • Bind DN
  • Bind DN Password

LDAP group search settings

LDAPグループ検索設定項目です。各属性を設定できます。
検索Scopeは「base」「one」「sub」から選択できます。

  • Attribute for Group
  • Attribute for Name
  • Attribute for User
  • Filter
  • Search Base DN
  • Search Scope

LDAP host settings

LDAPのhost設定を行う項目です。
TLS(Transport Layer Security)を有効にした際はRoot CA(Certificate Authority)を登録します。

  • Host
  • Port
  • TLS(On/Off)
  • TLS Root CA

LDAP user settings

LDAPのユーザー設定項目です。

  • First Name
  • Last Name
  • Username
  • ID
  • Filter
  • Search Base DN
  • Search Scope

Createボタンを押下する事で、LDAPの設定を登録できます。

設定したLDAPはリスト表示され、Configureボタンで編集、Removeボタンで削除、
その他Up/Downボタンでリスト表示の順序を変更できます。

Remote Access

LoopEdgeのRemote Accessは、ソフトウエア定義のプライベートネットワークを使用して、世界中どこにいてもLoopEdgeにアクセスできるようにします。

LoopCloudの準備

  1. Modelを作成します
    • LOOPEDGEタイプで、LWM2M Bootstrap. Not secured connection parametersとMQTT TLS/SSL connection parametersが含まれるモデルを作成します
  2. Deviceを作成します
  3. DeviceをActivateします
  4. LoopEdgeのコードを入力します

注意: 3.と4.の手順は60秒以内に完了する必要があります

クライアントPCの設定

Loop RemoteAccess Appは弊社サポート窓口までご連絡ください。

  1. クライアントのNode IDをコピーします。
  2. LoopCloudのRemoteにNode IDを追加します。
  3. Network IDをコピーします。
  4. クライアントにNetwork IDを入力します。
  5. LoopEdgeのIPv6でアクセスできます。

LoopEdgeのIPアドレスはVPNのアドレスを指定します。ナビゲーションパネルのSystemのRemote Accessを選択します。IP Addressをコピーします。

ブラウザーのURL欄には、”[“と”]”で囲って入力してください。

Network

LoopEdgeデバイスにあるNICの設定を行うことができます。

ネットワーク設定の変更

  1. ナビゲーションパネルで、Systemをクリックし展開します。
  2. Networkを選択します。
  3. インターフェースを選択し、設定を行いUpdateをクリックします。
    • WAN – WAN接続を有効または無効にします。
    • IPv4 – デフォルトではDHCPになっていますが、Staticに変更できます。
    • IPv6 – デフォルトではautoですが、DHCPまたはStaticに変更できます。
    • Staticの場合は、CIDR(Classless Inter-Domain Routing)とGatewayのアドレスを入力する必要があります。

System

LoopEdgeを管理する次の機能があります。

  • Info
  • Network
  • Remote Access
  • Device Management
  • License

Info

LoopEdgeのゲートウェイリソースのステータスは、ナビゲーションパネルのSystemのInfoで確認できます。

Device Management

デバイス管理の利用

デバイス管理はLoopCloudと、統合されたLoopEdge機能を管理します。デバイス管理を利用するのは以下のような用途で使用することを目的としております。

  • クラウド内のリモートアクセス用にLoopEdgeデバイスをアクティブにします。
  • LWM2M(Lightweight Machine to Machine)を使用して更新を取得します。
  • デバイスの再起動や工場出荷時リセットの実施などを行うために使用します。

Cloudのアクティベート

LoopCloudのデバイスのアクティブ化によって、コードを受け取る事で
次の事を実現できます。

  • LoopCloudと通信するためのLoopEdge-DataHub間の接続を作ります。
  • ユーザーが世界中のどこからでもリモート接続できるようにLoopEdgeデバイスを設定できます。

LoopEdgeのリモートアクセスについて詳しくはこちら

Statusについて

デバイスの接続ステータスには、左から順に最後のアクティビティ、最後のステータス変更、最後のメッセージ、最後のステータス、ステータスコードが記載されています。

ステータスコードは以下です。

ステータスコード 意味
0 Active
10 Connecting
20 Not Configured

 

Manageについて

LoopEdgeシステムでは、以下のデバイス管理機能を実施できます。

  • LoopEdge再起動
  • LoopEdgeを工場出荷時の設定に戻す
  • LoopEdgeのファームウェアのアップデート

Object Instancesについて

LoopEdgeシステムの詳細は、セキュリティ、サーバー、デバイスのカテゴリーでList表示されています。それぞれの情報はLWM2Mプロトコルを使用してデータの取得やクラウドから制御を行う事ができます。

 

 

Users

ユーザーロールの定義

LoopEdgeには、選択したユーザーロールのタイプに基づいて、3つのレベルのユーザー権限があります。LoopEdgeの各コンポーネントには、独立した認可と独自のスコープがあります。

ここでは、ユーザーロールを定義できます。

新しいユーザーを追加するには、右上の+ボタンで「Add User」をクリックします。ユーザーの名字と名前、パスワード、役割を入力します。役割は、管理者、開発者、ユーザーから選択でき、いずれも独自の権限を持ちます。

パスワードにはパスワード強度を表すバーを緑に表示させる事が必要です。ユーザーは、割り当てられたパスワードから初めてログインするときにパスワードを変更するように求められます。

下の表は、どの役割が選択されているかに基づいてさまざまな権限を示しています。

範囲 ユーザー 開発者 管理者 コメント
認証
ライセンス    
    ・ライセンスを登録
パスワード
    ・パスワードを変更
アクセス
    ・ライセンスを参照
  • ・自分のプロフィールを更新
管理    
    ・ライセンスの有効/無効
    ・ユーザー管理
    ・認証プロバイダーを構成
システム
    ・バックアップを構成
    ・構成を復元
デバイス管理
アクセス
    ・システム情報を参照
    ・LWM2Mオブジェクトを表示
管理    
    ・インターフェースの設定
  • ・保護されたLWM2Mのリソースを表示
  • ・ゼロネットワークを設定
    ・システムアクション(再起動など)を実施
DataHub
アクセス
    ・クラウドコネクタ一覧の表示
    ・ノード一覧の表示
開発    
    ・ノードの生成/更新/削除
管理    
    ・保護されたクラウドコネクタのデータを表示
    ・クラウドコネクタの生成/更新/削除
    ・未加工のデータソケットを許可
システム
    ・バックアップを構成
    ・構成を復元
DeviceHub
アクセス
    ・レジスタを表示
    ・デバイスを表示
    ・ドライバを表示
    ・OMAマッピングを表示
開発    
    ・タグを生成
    ・デバイスの生成
    ・OMAマッピングを生成
管理    
    ・???
システム
    ・バックアップを構成
    ・構成を復元
マーケットプレイス
アクセス
    ・マーケットプレイス一覧表示
    ・マーケットプレイスアプリを表示
開発  
    ・アプリケーションの詳細表示
    ・アプリケーションの一覧表示
    ・アプリケーションの開始/停止
管理    
    ・マーケットプレイス追加/削除
    ・マーケットプレイスからアプリを設定して起動する
システム
    ・バックアップを構成
    ・構成を管理する
Flows
アクセス
    ・Flowsを表示する
開発    
    ・Flowsの生成/変更/保存
管理    
    ・Flowsの開始/停止
FTP
アクセス
    ・FTPサービス状態を表示
    ・ユーザー覧を表示
管理    
    ・FTPの開始/停止
    ・FTPユーザーを管理

Applications

LoopEdge上でアプリケーションを起動し、エッジレベルの分析を可能にします。すべてのアプリケーションは、Dockerのコンテナ内で実行されます。このため、専用のコンテナを実行してアプリケーションの分離を保証します。標準では、以下のアプリケーションがMarketplaceで公開されています。

  • Elasticsearch
  • Kx
  • Minio
  • MongoDB
  • SQL Server
  • MySQL
  • PiplineDB
  • PostgreSQL
  • SCADA-TLS

標準のMarketplaceの起動方法

ナビゲーションパネルのApplicationsをクリックし、Configureを選択します。「+」アイコンをクリックします。「Default Marketplace」の項目のAddをクリックします。

次に、ナビゲーションパネルのMarketplaceを選択し、起動したいアプリケーションをクリックします。その後に表示されるアプリケーション独自のパラメータを入力し、Launchをクリックすると、アプリケーションが起動します。

 

Flows

LoopFlowとは?

ドラッグアンドドロップのフローエディターはデバイスとの接続に使用します。データ処理、フィルタリング、分析のロジックをJavaScriptが使え、さらに、よく使われるイベントの処理のルールやアラートの機能も含まれています。

ナビゲーションパネルの「Flow」を選択し、「Go to LoopFlows」をクリックします。

  1. ノード (node)
    対象となるノードを選択しドラッグし、フロー上でドロップします。
  2. フロー(flow)
    選択したノードの編集や、ノード同士をワイヤで接続します。
  3. 情報 (info) / デバッグ(debug)
    info: 選択したノードの情報を表示します。
    debug: デバッグ情報を表示します。

timestampと表示されているノードがイベント起動し、http requestのノードがイベントを処理し、msg.payloadとなっているノードがイベントの終了を行います。フローの左から右に処理が進んでいきます。

コネクタ同士をドラックアンドドロップするとワイヤが接続されます。

簡単なFlowの作成

単純なフローは、入力(inject node)、出力(debug node)、それらの間を結ぶワイヤで構成されます。Flowの右上のSaveをクリックすると保存され、Flowが実行できる状態です。injectノードの左側のボタンをクリックすると、debugに出力されます。

DeviceHubのTagデータの取得

  • 前提条件
    • DeviceHubでDeviceを作成し、Topicを生成できるようにTagを追加します。
    • DeviceHubをチェックし、Deviceが接続されれいることを確認します。

Litmus AutomationのDatahub Subscribeノードとdebugノードをドラッグアンドドロップし、2つのノードをワイヤで引いて接続します。

DataHub Subscribeノードをダブルクリックしてパラメータを表示します。Datahubフィールドの横にある鉛筆アイコンをクリックし、接続パラメータを表示し、Updateをクリックします。

注意: DatahubノードのデフォルトのIPアドレスとポートには、自動的に値が入力されます。これらのデフォルト値を変更しないでください。

Topicには、DeviceHubのTagのRaw Topicを指定するとデータを取得できます。コピーアイコンをクリックするとTopicをコピーできます。

注意: 必ずFlowの右上のSaveボタンをクリックしてください。保存されるまで作成したFlowが実行されません。

仕様上の注意点

Datahub subscribeとDatahub publisherのノードを含むフローを作成すると、お互いの機能が干渉し、予期せぬ動作が発生します。この2つのノードを含めるフローの場合は、changeノードを追加し、msg.subjectを削除してください。

このフローに必要な処理を追加していきます。

DeviceHub

DeviceHubとは?

DeviceHubは、物理デバイス(PLC、センサーなど)に接続してデータを収集するための仕組みを提供します。

  • PLCなどへの接続用に設定する必要があります。
  • 物理デバイスからデータを収集し、内部のメッセージブローカーにデータを送信します。データは、Datahub経由で案繊維クラウドに送信することも、ローカルで管理して任意の場所に送信することも、または、その両方を行うことができます。
  • 主な目的は、PLC(Programmable Logic Controller)からデータを収集し、OMA情報を付加してデータを分類し、メッセージブローカーにデータを送信します。
  • エッジでPLCの統計情報と入出力データを取得できます。
  • DeviceHubにはデバイスドライバーが含まれています。Siemens、Allen Bradley、Mitsubishi、Omronなどの多くのPLCメーカーをサポートしています。

Deviceの追加

PLCに接続するための設定を行います。

ナビゲーションパネルで、DeviceHubをクリックし、Deviceタブの「+」アイコンをクリックします。ダイアログでデバイスに関連付けられている通信プロトコルを選択します。他のプロトコルには、Allen Bradley、Mitsubishi、Omron、GE Fanucがあります。

デバイスの名前を入力し、デバイスに接続するための情報(ネットワークポート、ネットワークアドレスなど)を入力し、Add Deviceをクリックします。

Tagの追加

PLCの統計情報や入出力データを取得するための設定を行います。Tagは、PLC内の特定のメモリ位置(レジスタ)からデータを収集できるようにします。

ナビゲーションパネルで、DeviceHubを選択し、Tagsタブの「+」アイコンをクリックし、Add Oneを選択します。ドロップダウンリストからデバイスを選択します。このダイアログで表示されるものは、デバイスのドライバによって異なります。必要事項を入力しAdd Tagをクリックします。

  • Tag Name
    ユーザー定義の名前
  • Polling Interval
    PLCのレジスタデータを読み取る間隔(秒)
    0の場合は停止
  • Value Type
    レジスタに保存されているデータタイプ
  • Address
    PLCのレジスタアドレス

OMAの割り当て

DeviceHubのTagにOMA(Open Mobile Alliance)を適用されると、収集されたデータはOMA標準にしたがってフォーマットされます。収集されたデータは適切な形式になり、データベースに保存され、LoopInsightなど他のアプリケーションでの分析に使用できるようになります。

ナビゲーションパネルで、DeviceHubを選択し、Tagsタブをクリックします。ActionsメニューのAdd bindingを選択します。Object、Resource、Value Type、Instance IDを指定します。

DataHubのTopicに、このIPOS topicを指定しLoopCloudに送信すると、LoopCloudのDeviceのEXPLORで送信したデータを確認できます。